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ケーススタディ

日本でのケーススタディ(1)

産業素材・資材メーカー

 このケース・スタディは、とある産業素材・資材メーカーです。競争の激しい今日、日本国内の市場だけでなく海外市場をリードする独自性の高い商品を開発することは、どのメーカーにとっても至上命令と言えます。

 このメーカーで行われたワークショップは、アニマル・シンキングの使い方を学びながら直面する実際の課題を解いていこうというスタイルです。社内の各部門から2、3名ずつ20名が参加し、約7時間、2日間にわたって行われました。「アニマル・シンキング」の人材育成研修では、一般的な問題や個人の達成したいことを課題として取り上げますが、このワークショップでは、メーカーの責任者の方と事前の打ち合わせを行い、発想力にフォーカスし、課題「オリジナリティあふれる商品の開発」に取り組みました。新しいアイデアを生み出すことは、「アニマル・シンキング」がもっとも得意とすることのひとつです。

 アニマルカードを使いこなせ、商品には素人のファシリテーターでもこういう商品があったら使いたいと思うようなアイデアがどんどん出てきた事例です。

課題:オリジナリティあふれる商品を開発する

 アニマル・シンキングの基本プロセス「発想をする、課題を明確にする、その課題は本当に達成するべき事か、課題への解決アイデア、実行計画をつくる」を体験し、ツールの使い方、とくに自分の固定概念を捨てツールを使い多くのアイデアをだすコツを学びました。

 次に、市場の将来像を描き出し、それに伴う顧客のニーズの変化に対応した商品開発を目指しました。実際の顧客・取引先や販売チャネルからの要望がどのように変化しているかも検討しました。

 具体的な新商品、サービスの検討に入りました。「新商品、新商品…」とつぶやいていても、新しいアイデアは浮かんできません。こんなときは、アニマルたちに活躍してもらいましょう。

 いくつかの事例を報告します。

「神聖なウシ」(新しい価値観の創造)

ある部門で現在商品化されている製品を少しカスタマイズすれば、別の部門でも販売できることがわかりました。

「キリン」(外から見えるところを変化)

ある商品を、大きくしたり、小さくしたり、形を変えてみたら、既存の主力商品の新たな販売用途を、具体的に4~5件ほど見つけることができました。

「ラバ」(組み合わせの意外性)

複数の部門を統合することで、新商品、新サービスの具体的なアイデアが生まれました。

「ハゲタカ」(資源の組み立て直し)

いったん凍結した事業を再開するというアイデアが出ました。

「カッコー」(タブーを超える)

このようなアイデアを生み出すプロセスで、毎回大活躍してくれるのが「カッコー」です。“タブーを超える”のがカッコーのモットーですから、普段だったら「ありえない」、「無理だよ」と思われる大胆な意見がカッコーの力を借りて、次々と生まれます。
“タブーを超える”アイデアとは、例えば、「書けない鉛筆」、「屋根のない家」、「走っている途中で色が変わる自動車」などです。いつもだったら、「まじめに考えろ!」と怒られてしまうような意見も、カッコーが言わせているのですから、仕方ないですね。しかし、これらの馬鹿げて見えるアイデアがヒントとなって、独創的な新製品が生まれる可能性があります。

 これらはほんの一例で、アニマルたちの力を借りると、「想像力が限りなく広がる」状態になります。そしてふと気づけば、皆さん、笑顔で次のカードに手が伸びていました。眉間にしわを寄せていたら、出てくるアイデアも堅苦しいものばかりになってしまいます。リラックスしてこそ生まれる、オリジナリティあふれるアイデアですね。

 ワークショップ終了後には、「楽しかった」や「気楽に発言できた」というご感想を多くいただきました。具体的なアイデアがたくさん出たことに驚く声もありました。もちろん、商品化に結びつくアイデアも生まれ、現在開発部門と具体化の検討が進んでいます。

日本でのケーススタディ(2)

地方公共団体

 今回のケース・スタディは、とある地方公共団体です。こちらの団体では、年に1、2回の研修を実施していましたが、今回が初めての「アニマル・シンキング」を使った研修です。体験コースの参加された方が、これは“現場で是非つかいたい”と実施されました。

 今回の6時間の研修に参加された人数はおよそ20名。地方公共団体が抱える職場での課題(達成したいこと)を挙げてもらい、「アニマル・シンキング」を使って解決策を探しました。

課題1:職場のコミュニケーションを円滑にしたい

「円滑なコミュニケーション」?

どこの職場でもよく聞かれる言葉ですが、具体的にはどんなことでしょう?どうなれば、円滑なコミュニケーションが生まれたと言えますか?みんなが仲良しの職場ですか?

まず、課題に関するあらゆる単語を列挙するプロセスで、思いつく限りの言葉を挙げてもらいます。

「同僚、上司、イベント、飲み会、仕事以外の時間、趣味、喜び、机、レイアウト、話し言葉、話題、挨拶、色、・・・」アニマル・カードを使って、たくさんの単語が出ましたね。これらの単語をじっくり見ていくと、「喜び」や「同僚」などの言葉をきっかけに「本当に達成したいことは“自分が楽しく仕事をしたいこと”」だと気が付きました。

いままで、漠然と「円滑なコミュニケーションが必要」と考えていましたが、実は「自分が楽しく働きたい」と思っていたのですね。

課題がはっきりすると解決策が生まれやすくなるだけでなく、今まで胸につかえていたものが取れて気分もすっきりするから、不思議です。

さあ、解決策を考えましょう。ここでも、アニマル・カードを使います。
ネコのカードから「上司にかぶり物をしてもらう(話しやすくなる)」、ハチのカードから「仕事とは思わず趣味とおもって取組む」などが出ました。

課題2:職場の役割を見直したい

この課題についても、関係する単語を列挙してみましょう。すると、本当に達成したいことは“窓口の受付を他の人にも担当して欲しい”と、ずいぶん具体的になりました。「現状では、受付が自分に偏っていて、他の業務に手が回らない。同じ職場の人に、何度か提案を持ちかけてみたが『わかりました』とは言うものの、結局窓口に近い席の自分が行かざるを得ない」ということでした。

アニマルたちの助けを借りて、具体的な解決策を出してみました。カメのカードから「担当の時間を決める」、ヤドカリのカードから「定期的に席替えをする」などの提案が出ました。これなら、職場の人にも受け入れてもらえそうですね。

課題3:一人暮らしのお年寄りの安否を、効果・効率的に確認したい

課題に対してたくさん生まれた解決策を整理するステップの中で、「そんなアイデアは無理でしょう」と捨ててしまったアイデア。ちょっと待ってください。本当に無理なアイデアですか?もう一度見直してみませんか。

「一人暮らしのお年寄りの安否を、効果・効率的に確認したい」という課題に対して出てきた解決策の中、「小学生に“ピンポンダッシュ”をさせる」というアイデアがありました。呼び鈴を鳴らして逃げてしまう“ピンポンダッシュ”は古典的ないたずらで、もちろんいけないことですが、「小学生」というキーワードを発展させることはできますね。例えば、「お年寄りの家に小学生がお届け物をもっていく」や、「お年寄りに小学生の通学を見守ってもらう」という実行可能なアイデアとなりました。

研修は、わいわいと楽しい雰囲気の中で進みました。「普段は違う仕事をしている方からも、たくさんのアイデアをもらえた」「皆で話すことでアイデアがでてくることがわかった」と参加者の皆さんにも好評でした。

利用者の声

利用者の声1

「課題解決」を求められる職種であれば、全ての仕事に使えると思います。組織での課題出し、その仮説の設定と対策方法を考えて決めることに役立つと思います。

利用者の声2

私は開発担当ですが、開発では机上で考えすぎて、前に進まない傾向にあります。アニマル・シンキングは、開発業務を遂行する中で、走りながら修正して行く場面で使えると思います。また組織の中で、色々な場面で、上司として部下に指示するときにも、切り口の参考として役立つと思います。

海外でのケーススタディ(1)

シュタインバイス・ヨーロッパ・センター

シュタインバイス・ヨーロッパ・センターは、シュタインバイス組織のひとつで、ビジネス、研究機関、大学、地域経済開発のヨーロッパへの架け橋となっています。

ワークショップの目的:起業家精神、創造性を高めること、ビジネスと企業の関係を促進する新しいサービスを考えること。

参加者 ビジネス・コンサルタント
効果 コンサルタントの仕事に、どのようにアニマル・シンキングのツールを取り入れたらよいかを学び、職業能力を高めることができました。

海外でのケーススタディ(2)

ICF(国際コーチ連盟)

ワークショップの目的:クライアントにアニマル・シンキングを使って、効率よく新しいアイディアを見つけること。

参加者 コーチ
効果 少ない時間でクライアントの望む結果が得られ、新しいアイディアがたくさんが生まれ、それを実行に移すことができました。

海外でのケーススタディ(3)

ヒルトン・ホテル テルアビブ

ワークショップの目的:現在、ホテル・チェーンが抱える問題に解決策を見つけること。

参加者 ホテル支配人、マネージャー
効果 従業員(特に未熟な従業員)をやる気にさせる方法について、新しいアイディアがたくさん出ました。支配人たちは、新しいサービスや仕事を作ることで、現在の人的資源を最大限に活かすプログラムを考え出すことができ、従業員の士気があがり、離職率も大きく改善しました。

Video出演者:Yaron Avidan、Front Desk Manager, Hilton Tel-Aviv

海外でのケーススタディ(4)

イスラエル最大の通信会社(日本のNTTにあたる)

ワークショップの目的:営業問題を解決すること。

参加者 90人(5人ずつ18グループに分ける)
効果 すべてのグループが、簡単に実行に移せるたくさんのアイディアを思いつきました。また、企業内の課題をThink Like a Zebraのコンサルテーションを受けながら、解決しています。