Column
コラム:シマウマは考える

シマウマは考える Vol.14

☆ マーク・ジョンソンさんは、アメリカ人の音楽プロデューサー。2004年のある日、アメリカ西海岸サンタモニカの路上で耳にしたストリートミュージシャンの歌声がマークさんの心をとらえました。それは、ギター片手に“スタンド・バイ・ミー”をうたうロジャー・リッドレイさんでした。彼の声、ソウル、パッションに感動し、“彼のパフォーマンスに世界中のミュージシャン達を加えたい。”マークさんはそんな思いに駆られました。

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PLAYINGFORCHANGE.COMのwebサイトから、サンタモニカのロジャーさん(1)

☆ その感動で得た着想(インスピレーションと彼は英語で言っています。)を実現するために、彼は、数人の仲間と収録機材と撮影カメラを担いで、世界のさまざまな国へロジャーさんのようなストリートミュージシャンを探す旅に出かけました。アメリカ原住民の居住地、アフリカの街々、ヒマラヤの麓、その数は28を超えました。今まで会ったこともないミュージシャンがマークさんたちの活動を理解してくれ、野外でのパフォーマンスに加わってくれました。それはすばらしパフォーマンスで感動と音楽で世界をつなぐということをお互いにしっかり理解しえたのです。それが活動のパワーになっているとマークさんは振り返ります。

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2004年のグラミー賞のベスト現代ブルース アルバム部門の受賞経験を持つマークさん(2)

☆ その結果100人以上のミュージシャン達から世代を超えた名曲やオリジナル楽曲の演奏を収録することができました。そして、それを巧みな技術で編集し、あたかも世界中のミュージシャンが、ひとつの楽曲を一緒に演奏しているように仕上げ発表するやいなや世界中の話題となりました。これが多くの人々に感動を与え、国境を越え、人種や宗教も越え、音楽のチカラで世界をつなぎ、世界を変える音楽プロジェクト、“PLAYING FOR CHANGE”となったのです。

☆ “感動と音楽で人間関係を築くことが我々のガイドラインになり、この感動から生まれた発想を通して世界を繋ぐ運動を創り出すことができた”とマークさんはいいます。

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最初のCD/DVDのカバージャケット。
第一トラックの曲は、35人のミュージシャンの演奏がつながった
“スタンドバイミー”。
彼らは会ったことがないけれど、音楽で繋がっているという。

☆ この活動が多くの人たちに支えられて大きくなるにつれ、マークさんは協力してくれた人たちへ“お返し”をしたいと考えるようになりました。世界中の子供達に、感動を通して希望と未来と夢を与え、世界を音楽で繋ぐために、2007年には非営利団体である「PLAYING FOR CHANGE基金」(3)を設立し、南アフリカでの音楽学校の設立を始めました。

☆ アフリカのマリでは、何千年もの語り部と音楽との歴史を持つ村の長老達が土地を提供し、地元の人たちが川からの砂利でブロックを作り学校を創りました。ルワンダでは大虐殺で残された子供達がこの学校を通して、音楽・ダンスと共に倫理観を学んでいます。“音楽とダンスには人を癒す力がある”とその学校の先生は言います。

☆ PFC基金の活動は、今日までにアフリカやネパールなど5つの国に7つの学校を創り600人の子供達が学んでおり、さらに10の学校で750人の子供達が学べるようにするのが2011年の目標だそうです。マークさんは、“基金の信念は、音楽や芸術学校を創り、我々の後に続く世代を勇気づけ続けることです。建設的なものを残せると信じています。”と語っています。

☆ 世界のミュージシャンを集めてPFCバンドも作られました。9月17日には第1回の“世界PFCの日”のイベントも開かれる予定です。“観客の受ける感動が、世界を変える第一歩になり、原動力となっていきます。PFCの活動には終わりがなく、これからも感動を繋ぐため世界中を歩き、学校を増やし、バンドを大きくしてゆこうと思います。でも信念は変わりません。世界をつなぐことです。世界は一つになるべきで、今がその時で、音楽が最良の手段なのです。”とマークさんは力強く語っています。

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25ヶ国から150人の音楽家が参加してできた
2011年6月リリースのPFC2のCD/DVD。

☆ アニマル・シンキングのワークショップでは、一分間に何枚ものアニマル・カードを使って発想を刺激しアイデアを出し合う“スピノベーション”と呼ぶワークをする場がある。アニマル・カードで“蝶の戦略”は、成長とともに変化することを意味している。マークさんがサンタモニカの路上でみつけた蝶の卵は、幼虫・さなぎと成長とともに変化し、美しい蝶となって世界で羽ばたいている。あなたもアニマル・シンキングでインスピレーションを得て、アイデアの卵を大きくしてみませんか。インスピレーションには限界が無く、どこまでも行きますよ。

(1):PFCの公式サイト:http://playingforchange.com/ ショップもあり、TシャツやCD/DVDやの購入も出来きます。
(2):DVD「PLAYING FOR CHANGE」の画面から
(3):PFC基金の公式サイト:http://playingforchange.org/ を訪問ください。献金も募集しています。

2011年8月15日
パックラット